手紙の書き出しには季語を

日本の手紙というものはさまざまなしきたりやマナーが多く、特に若い世代の人たちの多くにとっては「覚えなければならないことが多く、面倒なもの」という認識をしていることが実際に多いのではないでしょうか。メール主体の現在では、手紙というもの自体ほとんど書く機会がないということと、メールにしてもそれ自体がメッセージ的なより短いものに変化しつつあります。必要最小限のことを相手に伝えればそれでよし、というのが基本的な現在の伝達方式なのです。

しかし、多くのルールとして存在している手紙の書き方というものは、実際に手紙を貰うという立場になれば決して悪いものではないということに気が付くはずです。その手紙が仮に企業からの案内メールで、手書きでもなく印字された手紙であったとしても、書き出しに季語が加えられていれば、自分自身が重要な存在になったような、手紙から発する厳かな雰囲気を感じることができるのではないでしょうか。これは普段書き出しに季語などを使わない若い世代でもおそらく同様でしょう。なぜなら若い世代でもそれを知識として持っていますし、意味を理解しているからです。

古くから存在するそういったメールのマナーの多くは「未だに使われている」といった感覚が実際無くもありません。なぜなら時代は昔と大きく様変わりし、生活習慣などがまるで違うからです。しかし、そういったマナーが存在している理由としては、多くの日本人のこころの底の部分の価値観自体はあまり変化していないということを表しているということでもありあます。季語を入れるということも、その根底には日本人の四季に対して美しいと感じる心には表面的な生活習慣の変化などと共に変わるものでは無いということです。つまり、手紙における正しいマナーとは単純にルールではなく、受け取った相手が心からうれしく思い、感謝や感動、尊敬といった人と人とのつながりを意識させるものだということなのです。

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